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2021 SUMMER

ネットフリックスと 韓国コンテンツの楽しい共生

ネットフリックスの韓国市場への配信事業展開から5年が経った。その間、ネットフリックスは韓国コンテンツのクォリティーを一層高め、グローバルマーケットにおけるK-コンテンツの地位向上に大きく貢献した。このような順調な滑り出しの背景には、持続的な投資と果敢な挑戦、そして優秀な制作スタッフの協力があった。

ネットフリックス(Netflix)は、2016 年に韓国市場に進出して以来、これまでOTTメディアストリーミングサービス(インターネット回線を通じてコンテンツを配信)における世界的な運営会社として著しい変化をもたらした。良質の海外コンテンツが韓国市場にあふれ、韓国の優れたコンテンツも海外のユーザーを魅了した。ネットフリックスのおかげで、韓国のコンテンツ制作スタッフが世界市場で認められるようになり、一方、ネットフリックスは韓国のおかげで世界市場における会員数を増やしていった。コンテンツ交流の架け橋の役割を十分に果たし、強固な「ウィン・ウィン」の関係を確実に構築したのである。

同時に、韓国のコンテンツ市場は前例のない激変を迎えた。CJ ENMのティービング(TVING)、KTのSeezn、SKTのwaveeが市場を先取りするために競合している。Disney+などの海外の大手OTTサービスも韓国市場に進出する可能性が高い。新型コロナ発生以降、競争はさらに激しくなっている。

破格のスタート
ネットフリックスは、韓国への進出を宣言した時から破格のスタートを切った。740億ウォンにものぼる巨額を投資して制作したポン・ジュノ監督の大作『オクジャ』(2017)を、韓国のネットフリックスの看板作品として前面に押し出したのである。韓国国内のマルチプレックス映画館は「OTTと映画館の同時上映は受け入れられない」とボイコットを宣言したが、ポン監督はこの作品でハリウッドの注目を集めた。ある意味では、『パラサイト 半地下の家族』(2019)が収めた米アカデミー賞4冠達成という成功への第一歩は、ネットフリックスとの共助にあったともいえるだろう。

その後ネットフリックスは、『Sweet Home -俺と世界の絶望-』(2020)、『保健教師アン・ウンヨン』(2020)、『楽園の夜』(2021) を公開し、次々とラインナップを拡張した。昨年の12月18日に公開された『Sweet Home- 俺と世界の絶望-』は、わずか1カ月で2200 万のアカウントが視聴するという快挙を果たした。この数字は、ネットフリックスのコンテンツ全体の中で最も高いランキングにあたり、韓国コンテンツの相次ぐ成功に後押しされ、世界累計会員数は昨年2億人を突破している。

映画『オクジャ/okja』で、環境団体ALF(Animal Liberation Front)の目的は、ミランド社の実体を暴くことである。

主人公のミジャ(右)は、失った友人オクジャを取り戻すために米国へ渡り、遺伝子組み換えされた「ベスト・スーパー・ピッグ・コンテスト」を開くミランド社のCEO ナンシー・ミランドと出会う。

注目の理由
ネットフリックスにとって韓国は、単なる消費市場ではなかった。人口5000万人の国はさほど魅力的なマーケットではないからである。ネットフリックスがアジアで支社やオフィスを置いているのはシンガポール、インド、日本、そして韓国の4カ国だけ。インドは12億の人口を抱える巨大市場だ。シンガポールは東洋と西洋を結ぶ橋頭堡として、そして日本はアニメの生産のために設けられた国である。地理的な位置も、人口数も収益の確保がむずかしそうな韓国にネットフリックスが参入した理由は、優れたコンテンツ制作能力があったからだ。優れたドラマ・映画制作スタッフに興味を引かれただけでなく、コンテンツ生産の前哨基地としてふさわしいと判断したのである。

ネットフリックスの選択は的を射たものであった。オリジナルコンテンツとして制作された『キングダム シーズン1(2019)、シーズン2(2020) 』は、世界中から好評を得た。韓国の朝鮮時代(1392~1910)を背景に繰り広げられるゾンビ物語が、東洋と西洋の歴史と文化を組み合わせたコンテンツとして注目を集めた。シナリオ作家キム・ウンヒ(金銀姫) の筆力も一役買っている。米国では朝鮮時代の両班が被っていた帽子「カッ」を購入する現象まで起こった。

ネットフリックスは、海外のファンがK-コンテンツを楽しめるプラットフォームが十分整っていない状況で、韓流の窓口的な役割も担っている。韓流がブームとなったアジア地域だけでなく、ポピュラーカルチャーの先進国ともいえる英国と米国でも人気が過熱している。海外のファンがネットフリックスの提供するKコンテンツに熱狂する理由は多岐にわたる。

ソフィーさん(イギリス人、23)は14歳の時からK-POPや韓国ドラマ、そして映画を鑑賞してきた。アイドルの歌ははYouTubeでも簡単に接することができたが、ドラマは壁が高かったという。しかし、最近では、ネットフリックスが韓国コンテンツを定期的に配信しているため、以前よりは格段と容易に観覧できるようになったという。「ネットフリックスのおかげで韓国コンテンツにアプローチしやすくなった」「落ち込んでいる時は、韓国ドラマを見るといつも気分が良くなる」というソフィーさん。最近は、まるで韓国文化の伝道師のごとく、友人や家族に韓国を知らせることにも積極的に乗り出しているという。

チェルシーさん(米国人、18)は、韓国ドラマのファンである。ネットフリックスの韓国コンテンツサービスが開始される前から韓国ドラマを楽しんできた彼女は、最近さらに多くの韓国ドラマを視聴している。『恋はチーズ・イン・ザ・トラップ』(2016)を皮切りに、『Sweet Home-俺と世界の絶望-』、『サイコだけど大丈夫』(2020)に至るまで、いろんなジャンルを楽しんでいるという。彼女は「韓国ドラマには魅力的な要素がとても多い」「心の琴線に触れるのも人気要素」だと話した。また「ネットフリックスが韓国の作家や監督、俳優さんたちに従来のテレビではできなかった様々な挑戦を促す姿勢が嬉しい」とし「韓国ドラマにはラブロマンスジャンルしかないと思う人が多いが、それ以上に、非常に豊富なストーリーに満ちているということを知ってもらいたい」と話した。

アジアでもK-コンテンツとネットフリックスのコラボレーションが大きな反響を呼んでいる。フィリピン人のマリーさんは「ネットフリックスにアップロードされる韓国コンテンツは、従来のテレビ番組より多くのオプションを提供している」「韓流ファンにとってはありがたいこと」だと話す。映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016)をきっかけに韓国コンテンツにはまったというインド人のスラビカさんも、「特に、韓国映画やドラマはゾンビやスリラー関連作品のクォリティーが非常に高く、将来ネットフリックスプラットフォームを占領するだろう」と予想している。

2020年9月25日に公開されたネットフリックスドラマ『保健教師アン・ウンヨン』は、 作家チョン・セラン(鄭世朗)の小説を原作としている。シーズン1は全6 話で、ランニングタイムは計298 分

朝鮮王朝を危機に陥れるゾンビが登場するネットフリックスのオリジナルシリーズ『キングダム』は、ネットフリックスで最も人気のあるホラー作品の一つである。シーズン2はシーズン1より人気を博している。キム・ソンフン(金成勲)監督は、「年内放映予定のスペシャルエピソード『キングダム: アシン伝』がシーズン3のための踏み石の役割をするだろう」と述べている。

年内公開されるドラマ『All of Us Are Dead(原題)』は、作家チュ・ドングン(朱東根)のウェブ漫画が原作である。ゾンビウイルスが広がっている都心の中、ある高校で孤立している人々と彼らを助けようとする人々が直面する極限の状況が繰り広げられる。

4月9日、ネットフリックスで単独配信されたパク・フンジョン(朴勋政)監督の映画『楽園の夜』は、韓国型ノワールに、初めて女性キャラクターまで加わり、ストーリーと映像美をともにゲットした。

軍隊を背景としているハン・ ジュンヒ(韓俊熙)監督の作品『 D.P.-脱走兵追跡官-』は、平凡 な二等兵が「軍務離脱逮捕組」になり、脱走兵を追跡しながら向き合う混沌とした青春を描いている物語である。

大規模な投資
ネットフリックスは、グローバルマーケットでの成果をもとに韓国とのコラボレーションを拡大している。新型コロナの発生以降、日々激しさを増しているOTTサービス競争でさらに投資を増やし、優位を占めるという計画だ。ネットフリックスが韓国のコンテンツ制作に今年度5億ドルを投資すると発表したのもこのような計画の一環である。過去5年間の累積投資額が7億ドルだということを考えると、それこそ歴代最高水準の投資額である。安定的な制作環境を整えるために、京畿道の漣川と坡州の2カ所に大規模スタジオも設置した。ネットフリックスが賃貸契約を締結したこの二つのスタジオの名前は「YSDSMCスタジオ139」と「サムスンスタジオ」である。「YDSMCスタジオ139」にはステージが6つも設置されていて、総面積が9000平方メートル、「サムスンスタジオ」は3つのステージがあって総面積は7000平方メートルに及ぶ。

このような全面的なサポートのおかげで、今年の韓国オリジナルシリーズはラインナップが輝かしい。『キングダム』シーズン1、2の続編である『キングダム: アシン伝』は、チョン・ジヒョン(全智賢)のキャストを確定し、年内の放送を控えている。遺品整理士の目を通して亡くなった人々の話を語る『ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です』も話題を集めている。イ・ジェフン(李帝勳)が主人公を務め、韓流ファンの関心が高まっている。

俳優チョン・ヘイン(丁海寅)、ク・ギョファン(具教換)、キム・ソンギュン(金声絃)が主演を務めた映画『D.P.-脱走兵追跡官-』も期待作である。脱走兵を追跡する軍務離脱逮捕組の人たちのストーリーを描いている。作家キム・ボトンのウェブ漫画(原作) が、軍隊内の不条理や過酷な行為を露骨に描き出して話題を集めた作品である。

「コリアンゾンビ」シリーズは今年も続く。ウイルスに占領された高校を救おうとする人々の話を描いている『All of Us Are Dead (原題)』の最近公開されたスチールカットでは、学校の運動場に満ちた血まみれのゾンビの群れがファンの期待を高めている。

韓流スターのコン・ユ(孔劉)とペ・ドゥナ(裵斗娜)、イ・ジュン(李準)が主演にキャスティングされた映画『静けさの海;The Silent Sea』もネットフリックスで配信される予定だ。世界的な砂漠化の影響で水不足や食糧不足に陥った地球が、映画の背景となっている。月に残された研究基地で繰り広げられる精鋭隊員たちのストーリーを描いているこの作品は、韓国型SFの期待作として注目を集めている。

ネットフリックスの大規模な投資は、韓国国内のOTTサービスフラットフォーム各社の競争の火付け役となった。KTは、2023 年までに4000億ウォン以上を投資し、オリジナル大作ドラマ100本を制作すると発表している。地上波3社(KBS、SBS、MBC) とSK Telecom が創設したwaveeは、今後3 年間、3000億ウォンをコンテンツ制作に注ぎ込む計画だ。CJとJTBCのが連携しているOTT会社TVINGも、今後3年間、4000億ウォンの投資を宣言した。巨大OTTプラットフォームの熱い「闘い」に、韓国だけでなく全世界の韓流ファンが嬉しい悲鳴を上げている。

カン・ヨンウン姜詠云、毎日経済新聞記者

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